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空き巣被害が増えています。防犯対策で万全な備えを
空き巣被害が増えています。万全な備えを。
近年、地域のニュースや自治体の広報でも「空き巣被害が増えている」という言葉を耳にする機会が増えてきました。特に共働き家庭や高齢者世帯では、昼間や夜間に人がいない時間を狙われることが多く、実際に被害に遭われた方のお話を聞くと「うちに限って…」と思っていた方が少なくありません。
空き巣は「狙われにくい家」「侵入しづらい家」を避ける傾向があります。つまり、日ごろのちょっとした備えや工夫で被害を防ぐ確率をぐっと高めることができるのです。今回は、空き巣の手口や対策方法についてわかりやすくまとめ、皆さまの暮らしの安心につながる情報をお届けします。
空き巣の主な侵入手口
警察庁の調べによると、空き巣の侵入経路でもっとも多いのは「窓」だといわれています。次いで「玄関ドア」「勝手口」などが挙げられます。特に一戸建て住宅では、庭に面した腰窓や浴室の小窓など、見落とされがちな場所が狙われやすいのです。
代表的な手口は以下の通りです。
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ガラス破り
ドライバーやハンマーで窓ガラスの角を割り、手を差し込んでクレセント錠を開ける方法。音が出にくい特殊工具を使う犯人もいます。 -
無締まり侵入
意外に多いのが「鍵のかけ忘れ」。短時間の外出でも必ず施錠する習慣が大切です。 -
ピッキング・サムターン回し
玄関ドアのシリンダーを特殊工具で開ける方法。古いタイプの鍵では数十秒で開けられてしまうこともあります。
こうした手口を知ることで、まずは「自分の家で弱い部分はどこか」を考えることが防犯対策の第一歩です。
空き巣に狙われにくい家とは?
空き巣は「侵入に5分以上かかる家」を避ける傾向があると言われます。逆に言えば、侵入までの時間をできるだけ引き延ばす工夫をすれば、狙われにくくなるのです。
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窓に補助錠をつける
クレセント錠だけでなく、上下にワンタッチの補助錠をつけると、破るのに手間がかかります。 -
防犯ガラス・防犯フィルムの活用
ガラス破り対策には、防犯合わせガラスや割れにくいフィルムが有効です。 -
ピッキング対策の鍵に交換
ディンプルキーや電子キーに交換することで、古いシリンダー錠よりも安心感が増します。 -
外からの視線を意識する
犯人は人目を嫌います。外から見通しのよい場所にセンサーライトを設置したり、防犯砂利を敷くと効果的です。
日常生活でできる防犯の工夫
ハード面の設備だけでなく、日ごろの生活習慣も防犯に直結します。
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短時間でも必ず施錠
「ちょっとゴミ出しに…」の数分で侵入されるケースもあります。必ず鍵をかける習慣を。 -
在宅を装う工夫
留守のときも照明をタイマーで点灯させる、洗濯物を干しっぱなしにしないなどの工夫で「不在」を悟られにくくなります。 -
近所づきあいを大切に
ご近所さんの目は大きな防犯力です。お互いに声を掛け合える関係づくりも安心につながります。
リフォームでできる防犯強化
「これから家のリフォームを考えている」という方には、防犯リフォームを一緒に検討されることをおすすめします。
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玄関ドアを防犯性能の高いものへ交換
断熱性能と同時に、防犯性能も向上した最新のドアがあります。 -
窓の防犯リフォーム
防犯ガラスや面格子を取り入れると、安心感が大きく変わります。 -
外構の見直し
高すぎる塀は外からの目を遮ってしまい、かえって犯人を隠す場になりがちです。適度な開放感を持たせると効果的です。
まとめ
空き巣は「ほんの少しの隙」を狙ってやってきます。ですが、ちょっとした工夫や備えで大切なご自宅を守ることができます。
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侵入経路は窓や玄関が多い
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侵入に時間がかかる家は狙われにくい
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日常の習慣やご近所とのつながりも大切
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リフォームで防犯性を高めるのも有効
「自分の家は大丈夫」と思わず、まずはできることから一つずつ実行してみましょう。安心して暮らせる住まいづくりのために、皆さまもぜひご自宅を見直してみてください。