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安らぎの空間、お茶室を我が家に 小さな工夫で「おもてなしの心」を

安らぎの空間、お茶室を我が家に

忙しい毎日を過ごしていると、ふと「静かな時間がほしい」と思う瞬間があります。
そんなとき、自宅の中に“心を整える空間”があれば、どんなに豊かな時間を過ごせるでしょうか。
今回は、そんな思いを叶える「お茶室のある暮らし」について考えてみましょう。


■ お茶室の魅力とは

お茶室と聞くと、「格式が高くて難しそう」「広い家じゃないと無理」と思う方も多いかもしれません。
けれど、現代のお茶室はもっと身近な存在です。和室の一角やリビングの隣に“簡易なお茶室コーナー”を設けるだけでも、心が落ち着く空間を作ることができます。

お茶室の最大の魅力は、**「静寂」と「調和」**にあります。
畳の感触、障子越しの柔らかな光、掛け軸や季節の花──
五感を通して自然と調和するこの空間は、まさに“日常の中の非日常”。
ほんの一服のお茶をいただくだけで、不思議と心が穏やかになっていきます。


■ 現代住宅に合う、お茶室のつくり方

昔ながらの茶室といえば、にじり口や炉を切った本格的な造りを思い浮かべるかもしれません。
ですが、最近では現代の住宅に合わせたモダン茶室が人気です。
たとえば、次のような工夫で日常に溶け込むお茶室を実現できます。

● 1. 和室の一角に「茶の間」を設ける

既存の和室があるお宅なら、その一部を“お茶を楽しむ空間”として整えるのが簡単です。
床の間に季節の花を飾り、小さな炉や電気ポットを用意するだけで十分。
客を招く本格的な茶会でなくても、自分だけの「ほっとする時間」を過ごせます。

● 2. リビングの隣に設ける“現代茶室”最近人気なのが、リビング続きの小上がり畳コーナーをお茶室風にアレンジするスタイル。
無垢材の天井や間接照明を取り入れれば、モダンで温かみのある雰囲気に仕上がります。
ガラス越しに庭の緑が見える位置に設ければ、まるで旅館の一室のような癒しの空間に。

● 3. コンパクト住宅でも叶う「一畳茶室」

限られたスペースでも、一畳分の茶室なら実現可能です。
たとえば階段下や寝室の一角など、静かに籠もれる小空間に畳を敷き、照明を落として掛け軸を飾る。
小さな空間ほど集中でき、心が澄み渡るという方も多いようです。


■ デザインのポイント

お茶室づくりでは、素材選び光の演出が大切です。

● 自然素材で整える

畳や杉板、和紙など、自然素材を多く取り入れることで心地よい落ち着きを感じられます。
壁は塗り壁にすると、湿度を調整しながら優しい質感を演出してくれます。
特に珪藻土や漆喰は調湿性が高く、四季を通して快適な空気環境を保ちます。

● 光を“やわらかく”取り入れる

お茶室に強い照明は似合いません。
障子越しに差し込む自然光、もしくは間接照明で陰影を楽しむのが理想的です。
時間の流れを感じられるよう、昼と夜で異なる表情を味わうのも魅力です。


■ 心を整える時間のつくり方

お茶室があると、「何もしない時間」を楽しめるようになります。
朝の静けさの中で一服のお茶を点てる。
夕方に窓辺の光を眺めながら、今日をゆっくり振り返る。
そのひとときが、暮らしのリズムを整え、心に余白をもたらします。

お茶室は単なる趣味の空間ではなく、自分を取り戻す場所でもあるのです。
忙しい毎日だからこそ、こうした「心の休憩所」を家の中に持つことが、豊かな暮らしにつながります。


■ 小さな工夫で「おもてなしの心」を

お茶室の魅力は“おもてなし”にもあります。
家族や友人を招いて、季節の和菓子とともにお茶を一服。
そんな時間があるだけで、会話が穏やかになり、関係が深まっていきます。

また、床の間に掛け軸や花を飾る習慣は、季節の移ろいを感じる良いきっかけにもなります。
お茶室を通じて、日本の四季や心の文化を暮らしに取り戻すことができるのです。


■ まとめ ~我が家に“静寂”を迎える~

現代の暮らしは便利で快適になった一方で、心が休まる時間は少なくなっています。
だからこそ、自宅の中に「静かに過ごすための場所」を設けることが大切です。
それがたとえ一畳分の空間でも、そこに込めた想いが暮らしを豊かに変えてくれます。

お茶室は、贅沢な趣味ではなく、“心の安らぎを生む小さな贈り物”。
家づくりやリフォームをお考えの方は、ぜひ「お茶室のある暮らし」を取り入れてみてください。
そこには、日々の喧騒を忘れ、穏やかな時間を過ごせる新しい暮らしが待っています。

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