玄関周りの植栽を考える―玄関周りの植栽で暮らしに彩りを
玄関周りの植栽で暮らしに彩りを
家の第一印象を決めるのは、外観とともに「玄関周りの雰囲気」です。
玄関は家族が毎日出入りする場所であり、来客にとっても最初に目に入る場所。そこにちょっとした緑を添えるだけで、住まい全体の印象が柔らかくなり、季節感や温かみを演出することができます。
今回は「玄関周りの植栽を考える」というテーマで、どんな植物が合うのか、どのように配置すると心地よい空間になるのかをご紹介します。
1. 玄関周りの植栽の役割
植栽はただ飾りとしてあるだけではありません。
実は以下のように、暮らしに役立つ効果も持っています。
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四季を感じられる演出
春には新芽や花、夏は涼しげな緑、秋には紅葉、冬は常緑樹の落ち着き。日本の四季を玄関先で楽しむことができます。 -
おもてなしの空間づくり
訪れる人を明るい気持ちにさせる玄関は、自然と良い印象を与えます。 -
目隠しや防犯効果
背の高い樹木や生垣をうまく配置することで、道路からの視線を遮ったり、侵入しにくい空間をつくる効果もあります。
2. 玄関におすすめの植栽
玄関は日当たりや風通しが限られることも多い場所です。そこで、比較的育てやすく見栄えも良い植物を選ぶのがおすすめです。
✅ 常緑樹(シンボルツリー)
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シマトネリコ:明るい緑の小さな葉が涼しげで人気。成長が早く管理しやすい。
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ソヨゴ:赤い実をつけ、可愛らしい雰囲気。常緑で1年中楽しめます。
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オリーブ:洋風の外観にもマッチし、シンプルでおしゃれな印象。
✅ 季節を楽しむ花木
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アジサイ:梅雨時に色とりどりの花を咲かせ、雨の日も華やかに。
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モクレンやハナミズキ:春に大ぶりの花を咲かせ、季節を彩ります。
✅ 下草やグランドカバー
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クリスマスローズ:冬から春に花が咲き、寒い時期の玄関を彩ります。
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ギボウシ:日陰でも育ちやすく、葉の模様が美しい。
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アイビーやセダム類:鉢植えや足元のアクセントにぴったり。
3. 配置の工夫
植栽は「どこに置くか」で印象が大きく変わります。
玄関の形やスペースに合わせて工夫してみましょう。
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シンボルツリーを玄関横に
背の高い木を1本植えるだけで、玄関周りが引き締まります。日陰をつくり、夏の暑さ対策にも。 -
鉢植えで自由にレイアウト
スペースが限られている場合は、鉢植えを並べて小さな庭のように演出。季節に合わせて植物を入れ替えやすいのも魅力です。 -
足元に低木や草花を
高さに変化をつけることで、自然な雰囲気が生まれます。高木 → 低木 → 草花の順で奥行きを出すとバランスが良くなります。
4. 手入れのしやすさも大切
植栽を考える際には、見た目だけでなく手入れのしやすさも大切です。
忙しい方や園芸が初めての方は、常緑樹や多年草など「放っておいても元気に育つ植物」を選ぶと長続きします。
また、落ち葉が多い樹種は玄関先では掃除が大変になるため、場所を考えて配置するとよいでしょう。
5. ライティングで夜も美しく
最近では、植栽に合わせてライトアップを取り入れるご家庭も増えています。
足元に小さなスポットライトを設けるだけで、夜の玄関がぐっとおしゃれに、安全性も高まります。
植栽と照明を組み合わせることで、昼も夜も魅力的なアプローチ空間をつくることができます。
まとめ
玄関周りの植栽は、暮らしをより豊かにしてくれる大切な要素です。
大がかりな庭づくりをしなくても、小さな鉢植えや季節の花を添えるだけで、住まいの印象はぐっと明るくなります。
「毎日家族を迎える空間を心地よくしたい」
「訪れる人を笑顔に迎えたい」
そんな思いを込めて、ぜひ玄関周りの植栽を考えてみてはいかがでしょうか。