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リノベーションで蘇る『古さを生かしたレトロな家』の魅力

『古さを生かしたレトロな家』

新築にはない味わいがある、昔ながらの家。
木の柱に刻まれた時の跡、使い込まれた建具、懐かしいガラス模様。
そんな「古さ」を大切にしながら、現代の暮らしに合わせて心地よく生まれ変わらせるのが、“レトロリノベーション”の魅力です。

今回は、「古さを生かしたレトロな家」をテーマに、デザインの工夫やリノベーションのポイントをご紹介します。


■ 古さを「残す」という選択

リノベーションというと「すべてを新しくする」というイメージを持たれる方も多いのですが、
実は“あえて残す”ことで、味わいのある空間をつくることができます。

たとえば、築40年ほどの木造住宅。
梁や柱に多少の傷や色あせがあっても、それこそがその家の歴史を物語る部分です。
新しい内装材で覆ってしまうよりも、やすりをかけて自然塗料で仕上げるだけで、落ち着いた風合いを活かしたインテリアに変わります。

古いものの良さを「再生」する視点が、レトロな家づくりの第一歩です。


■ デザインのポイント ― 懐かしさと心地よさのバランス

レトロな家を魅力的に見せるためのデザインポイントは、「懐かしさと今らしさの調和」です。

  • 建具や照明に“昭和レトロ”の要素をプラス
    たとえば、型ガラスの入った木製建具や、真鍮のペンダント照明を取り入れると、一気に雰囲気が出ます。

  • 壁は塗り壁や木目を生かした仕上げに
    クロスではなく、漆喰や珪藻土を使うと手づくり感のある温もりが生まれます。
    一方で、水回りやキッチンには機能性の高い素材を組み合わせ、暮らしやすさも確保します。

  • 家具は「新旧ミックス」がおすすめ
    昭和の食器棚やちゃぶ台をリメイクして使いながら、ソファやダイニングチェアは北欧テイストでそろえるなど、
    異素材の組み合わせが空間に深みを与えてくれます。


■ 現代の暮らしに合わせて快適性をアップ

「古さを生かす」とはいっても、断熱性や設備の老朽化は見過ごせません。
見た目の雰囲気を大切にしながら、住み心地を整えることがリノベーションの大きなポイントです。

  • 断熱改修で一年中快適に
    壁や天井、床下に断熱材を入れることで、冷暖房効率が大きく向上します。
    サッシも内窓を設けることで、見た目を変えずに断熱性をアップできます。

  • 配管・電気設備の更新
    古い家ほど、配管や電気配線が老朽化している場合があります。
    目に見えない部分をしっかり更新しておくことで、安心して長く暮らせる家になります。

  • 耐震補強も忘れずに
    昭和期の住宅では、耐震性に不安が残る場合もあります。
    構造部分を点検し、必要に応じて補強を行うことで、「安心」と「味わい」を両立させることができます。


■ 素材選びで“レトロ感”を引き立てる

レトロな雰囲気を演出するには、「素材の選び方」も大切です。

  • 無垢の木

  • 鉄や真鍮などの金属素材

  • モルタルやタイル仕上げ

これらの素材は、年月を経るほどに味が増すのが特徴です。
経年変化を楽しみながら、家とともに暮らしを育てていけます。

また、古いタイルを再利用した洗面台や、古材を使ったカウンターなども人気です。
小さな部分でも“昔の素材を残す”ことで、家全体に統一感が生まれます。


■ 古民家とは少し違う「レトロ住宅」の魅力

「古民家リノベーション」という言葉もよく聞きますが、
“レトロな家”は、必ずしも築100年の古民家でなくても楽しめます。

たとえば昭和40~50年代に建てられた住宅でも、
木の質感や間取りを生かしてリノベーションすることで、
懐かしくも新しい住まいに生まれ変わります。

「昔の家を、今の暮らしに合わせて使いこなす」
そんな住まいづくりこそ、レトロリノベーションの醍醐味です。


■ まとめ ― 時を重ねて、愛着の増す家に

古さを生かす家づくりは、単なるリフォームとは少し違います。
“壊して新しくする”のではなく、“残して磨く”という発想。

時を重ねてきた家に、また新しい時間を重ねていく——
そんな豊かな暮らし方を提案できるのが、リノベーションの魅力です。

もしご自宅のリフォームやリノベーションをお考えでしたら、
ぜひ「古さを生かす」視点も取り入れてみてください。
きっと、他にはない温もりと個性にあふれた住まいになるはずです。

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